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1986 年度 実績報告書

受精卵へのマイクロインジェクションによる遺伝子の導入

研究課題

研究課題/領域番号 61480075
研究機関東京大学

研究代表者

正田 陽一  東大, 農学部, 教授 (80011815)

研究分担者 池 郁生  理化学研究所, 動物薬理部, 研究員
酒井 仙吉  東京大学, 農学部, 助手 (80114487)
河本 薫  東京大学, 農学部, 助教授 (30011894)
キーワードジェノミックカゼイン遺伝子 / 糖質コルチコイド結合部位 / トランスフェクション / プロラクチンリセプター / 遺伝子発現機構 / モノクローナル抗体 / マイクロインジェクション
研究概要

クローン化した遺伝子DNAが発現するか否かを短時間に判定する方法について最初に検討した。26Kカゼインの構造遺伝子を含む12.7KbのジェノミックDNAと、その一部6.7Kbを含む遺伝子をリン酸カルシュウム法によりL細胞に導入した。この遺伝を取り入れた細胞は、HAT培地で培養しクローン化した。発現したmRNAは、構造遺伝子部分のHind-Xbaをプローブとしてノーザンブロットにより検出した。12.7Kb(入クローン)の場合には、糖質コルチユイド存在下で発現が起こりそのパターンは泌乳をしていない乳腺のそれと良く似ていた。6.7Kbの場合には、糖質コルチユイドが存在していない時に発現が起こり、そのパターンは泌乳中の乳腺でのそれと類似していた。5´上流域に糖質コルチユイドと結合しうる数ケ所の配列を持っていることも良らかにした。このシステムを利用することにより発現可能の遺伝子であるか否かの判定に用いることが可能である事を示している。受精卵への導入は現在進行中である。もう一つの研究内容はプロラクチンリセプターの精製である。可溶化したリセプター画分をイオン交換クロマトで分離すると二画分にプロララクチンと特異的に結合する蛋白が見つかった。それぞれの分子量を、ゲルロ過・超遠心分析・アフィニティーラベル-SPS電気泳動で推定した所、約37,000と83,000であり、それぞれ独立して存在していることも明らかにできた。又、これらの分離精製方法を組み合わせる事により、従来得られている精製度を飛躍的に高められることも明らかにした。約2,000倍に精製したリセプターを抗原として四種類のモノクローナル抗体を作成した。いずれの抗体も分子量15,000で1gGであり、サブクラスは1g【G_(2b)】と1gGaに属していた。この抗体は、【10^(-9)】〜【10^(-7)】Mで用量反応が起こり【10^(-6)】Mで飽和した。モノクローナル抗体であるにもかかわらず二相性の反応が認められ、これは生化学からの結果と一致していた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 酒井仙吉: Biochemical Journal. 237. 647-653 (1986)

  • [文献書誌] 佐藤裕保: Journal of Biochemistry. 99. 1639-1643 (1986)

  • [文献書誌] 川村一男: Journal of Biochemistry. 101. 103-110 (1987)

  • [文献書誌] 酒井仙吉: Analytical Biochemistry. (1987)

  • [文献書誌] 酒井仙吉: Eneloainologica Japonica. (1987)

  • [文献書誌] 崔泰生: Journal of Reproduction and Feitility. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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