研究分担者 |
多和田 真吉 琉球大学, 農学部, 助手 (20155279)
馬場 繁幸 琉球大学, 農学部, 助手 (30117585)
及川 卓郎 琉球大学, 農学部, 助手 (90160407)
佐藤 一紘 琉球大学, 農学部, 助手 (50045126)
中須賀 常雄 琉球大学, 農学部, 助教授 (40045133)
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研究概要 |
分担課題は、飼料化に関するものと造林に関するものに大別される。前者については、刈り取り方法と再生力,飼料としての有害成分,栄養,嗜好性等の問題が挙げられる。これ等に関する検討から、再生力はあまり強くなく、成木を対象とし部分的な新梢刈りで年1,2回の頻度が最も安全な事、メタノール抽出物を用いて糖類,塩基性物質,中性物質,有機酸類,酸性物質の5つに区分し、各種の濃度でマウスに腹腔注射したが、致死作用を示さず安全な植物である事、ラットによる90日間の給餌試験から、アルファルファ20%区と同様の増体成績が得られる事、気乾試料の一般成分分析から水分12%,灰分10%,粗タンパク12%,粗脂肪4%,粗繊維12%,可溶性無窒素物50%の成分組成である事、ヤギ2頭による3週間の給餌試験から、採食量は徐々に増加し、試験開始以前のアルファルファヘイキュブの採食量に近づくので、忌避性は認められない事等が明らかになった。 後者については、育苗,造林法,立地条件等の問題が挙げられる。これ等に関する検討から、インドール酢酸,インドール酪酸,ナフタレン酢酸の3種のホルモン剤を用いても、挿木による無性繁殖は困難な事、適当な方法によれば山取苗の利用はある程度可能な事、種子の流失および食害防止の対策により、種子からの育苗は十分可能な事、生殖器官の時季的変動が大きい事、船浦湾における垂直方向の分布範囲は、高潮位に近い狭い範囲である事等が明らかになった。 以上の成果をもとに、季節変化等について、さらに試料,資料を増やして検討を加える。
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