• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

ミトコンドリア蛋白質遺伝子の構造と発現およびその異常

研究課題

研究課題/領域番号 61480123
研究機関熊本大学

研究代表者

森 正敬  熊本大, 医学部, 教授 (40009650)

研究分担者 滝口 正樹  熊本大学, 医学部, 助手 (40179578)
蛯名 洋介  熊本大学, 医学部, 助教授 (00112227)
キーワードミトコンドリア蛋白質遺伝子 / オルニチントランスカルバミラーゼ / 3-ケトアシルCoAチオラーゼ / ヒドロキシアシルCoAデヒドロゲナーゼ / 延長ペプチド / cDNAクローニング / 蛋白質のミトコンドリア局在化
研究概要

1.ラットオルニチントランスカルバミラーゼ(OTC)遺伝子の単離と構造解析。ラット肝DNAより遺伝子ライブラリーを作成し、すでに単離したcDNAをプローブに用いてスクリーニングを行った。その結果、イントロンの一部をのぞいてOTC遺伝子の全長を含み、互いにオーバーラップする27個のファージクローンを得た。クローンの制限酵素地図作成およびサザンブロッティングにより本酵素遺伝子は80kb以上にもおよび、10個のエクソンより成ることが分った。イントロン-エクソン境界の構造およびプロモーター領域と思われる領域の構造を決定した。
2.3-ケトアシル-CoAチオラーゼの全長cDNAの単離と構造解析。本酵素はミトコンドリア蛋白質としては例外的に延長パプチドを持たず、成熟酵素蛋白質の内部にミトコンドリア移行に必要な構造を有すると思われる。すでにクローン化した部分長の酵素cDNAをプローブとしてラット肝CDNAライブラリーをスクリーニングし、全翻訳領域を含むCDNAクローンを得た。塩基配列を決定した結果、397アミノ酸残基より成る酵素のアミノ酸配列が明らかとなった。現在、融合遺伝子を作成し、ミトコンドリア移行に必要な構造の解析をはじめている。
3.ヒドロキシアルCoAデヒドロゲナーゼの全長cDNAの単離と構造解析。すでにクローン化した本酵素cDNAをプローブとしてラット肝CDNAライブラリーをスクリーニングし、5側に伸びた数個のクローンを単離した。塩基配列を決定したところ、成熟酵素部分の全長を含む構造が明らかとなり、ペルオキシソームに存在するアイソザイムとの相同性が見出された。現在新しいcDNAライブラリーを作成し、延長ペプチド部分を完全に含むクローンを単離中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Miura,Satoshi: Eur.J.Biochem.154. 281-287 (1986)

  • [文献書誌] Amaya,Yoshihiro: Eur.J.Biochem.156. 9-14 (1986)

  • [文献書誌] Miura,Satoshi: Biochem.Biophys.Res.Commun.134. 1151-1159 (1986)

  • [文献書誌] Hata,Akira: J.Biochem.100. 717-725 (1986)

  • [文献書誌] Yokota,Sadaki: Histochem.J.18. 451-457 (1986)

  • [文献書誌] 森正敬: 現代化学. (1987)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi