研究概要 |
1.ラット及びマウスの小腸粘膜から等張メディウム中での細胞分画-低張ショック-密度勾配遠心法により刷子縁部形質膜(MVM)と側底部形質膜(BLM)を高純度に単離した。それぞれマーカー酵素の測定、電子顕微鏡観察により特性解析を行なった。 2.MVM小胞はNa-依存性、BLM小胞はNa-非依存性のグルコース取り込みを示した。後者の取り込みは2μMのサイトカラシンB、25μMのフロレチンによっていずれも50%阻害を示した。[【^3H】]サイトカラシンBで標識したBLMのSDS-ゲル電気泳動解析法により、サイトカラシン結合タンパクは分子量52,000であることが分かった。 3.MVMの電気泳動により分離した分子量約70,000のタンパク[Na-依存性グルコーストランスポーターと想定]に対して調製したモノクローン抗体はMVMのNa-依存性フロリジン結合とNa-依存性グルコース輸送を阻害するという結果を得た。 4.トレハラーゼに対するモノクローン抗体を作製中である。
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