研究課題/領域番号 |
61480149
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中野 昌康 自治医大, 医学部, 教授 (70048958)
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研究分担者 |
四宮 博人 自治医科大学, 医学部, 助手 (80162618)
滝 龍雄 自治医科大学, 医学部, 講師 (70049097)
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キーワード | マクロファージ活性化因子 / 内毒素 / ムラミールジペプチド / インターフェロン / BCG感染 |
研究概要 |
細菌内毒素(LPS)およびムラミルジペプチド(MDP)によるマクロファージ活性化因子(MAF)の産生を次の実験系で解析した。 1.各種系統マウスの脾および腹腔細胞のin vitroにおけるインターフェロン(IFN)(IFN-γ≒MAF)の産生性の違い。LPS刺激でC3H/He、C57BL/6およびCBA/N細胞は比較的高いIFN産生性を示した。特にCBA/N細胞の場合α/β型に比べγ型IFNの著しい産生を示した。C3H/HeJはLPS刺激でIFNを産生しない。MDP刺激ではいづれの細胞もIFNの産生は低かった。 2.結核菌(BCG)感染C3H/HeJマウスの脾および腹腔細胞のIFN産生。LPSに低応答性を示すこの系統マウスも あらかじめBCGを感染させるとLPSに応答し、IFNを産生する。すなわち、倍養腹腔細胞にMDPを作用させると、プラスチック付着細胞、すなわちマクロファージ(Μφ)からα/βが産生されるが、LPS刺激では非付着細胞からγが産生された。γの産生細胞はT細胞(【L_3】【T_4】ヘルパー)とNK細胞であることが、細胞表面マーカーに対する抗体と補体で細胞を処理すればγの産生が失活することから、また蛍光抗体法により染色鏡検することにより確認された。これらの細胞がγを産生するためには付着細胞(Μφ)が必要であり、しかも両者が直接接触しなければならないことが、マールブルック倍養法により確かめられた。さらに付着細胞をPLP固定液で固定してもその補助細胞としての機能は損なわれなかったことにより、膜の接触が重要であることが示唆された。γの産生はアクチノマイシンD、サイクロヘキシミド、ポリミキシンBを加えれば阻止されるので、LPS(リピドA)に特異的で、転写およびタンパク合成を必要とすることが明らかとなった。なお、IL1は付着細胞の代りとはならない。
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