研究分担者 |
井田 博幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90167255)
田原 卓浩 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80159029)
金本 由利恵 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (80130160)
豊田 茂 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90110931)
伊藤 文之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10057010)
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研究概要 |
遺伝性脳変性疾患の内, 特にKrabbe病の病因に関して, 特にサイコシンの神経毒性に関して検討した. サイコシン添加により神経培養細胞(マウス中枢神経細胞並びに後根神経節細胞)の形態的並びに生化学的変化に関して検討したところ, 形態的にはミトコンドリアの膨化並びに腫大, Neurofilanent抗体による細胞骨格の障害等, 主にミトコンドリアの膜の障害が示唆された. この事はサイコシンが神経毒性の機序として, ミトコンドリアに比較的特異的に障害をおよぼしていることが示唆された. 一方14Cアセテート添加によりリン脂質合成並びに14C-ガラクトース添加による糖脂質合成をサイコシン添加並びに無添加郡と比較すると添加郡ではリン脂質の合成の低下を示したことから細胞膜に作用してサイコシンが合成を阻害した可能性が示唆された. 次に遺伝性脳変性疾患であるGaucher病の分子遺伝子学的解析に関してβ-グルコシダーゼのC-DNAを用いて日本人のGaucher病の白血球を用いて検討を加えた. 正常日本人白血球に於けるpolymorphysimはPVUII KpnIの制限酵素で認められた. Gaucher病患者ではKpnIにて正常と異った所見が認められた. この事から日本人Gaucher病患者にも特有の変異があることが見出された.
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