研究課題/領域番号 |
61480227
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
玉置 邦彦 東大, 医学部, 助教授 (30010432)
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研究分担者 |
石井 晶子 東京大学, 医学部(分), 医員
関 利仁 東京大学, 医学部(分), 講師 (50114525)
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キーワード | 臓器移植 / 皮膚移植 / Ia抗原陽性樹枝状細胞 / ランゲルハンス細胞 / アロ抗原 / 遅延型過敏症 |
研究概要 |
皮膚移植拒絶反応を解析することは、免疫反応が各臓器によって異なることがあるとはいえ、臓器移植の拒絶反応を考える上で役立つことと思われる。皮膚移植拒絶反応と遅延型過敏症の関係が再び注目され、両者が同一機序によるとする考え方も提示された。この両者の関係を考え、その反応における表皮に存在する樹枝状のIa抗原陽性細胞であるランゲルハンス細胞(LC)の役割りを検討することを目的として、我々は、表皮細胞によってアロ抗原に対する遅延型過敏症(DTH)を誘導することを試みた。その結果、MHC、non-MHCの相異によりDTHの反応に違いのみられること、LCのみの異なる条件下でのDTHの反応は非常に強く、MHC+non-MHCの相異による反応と類似していることが明らかになった(1)。今回は、このようにして誘導されるアロ抗原に対するDTH反応抑制に及ぼす影響を検討した。UVBを用い、照射時間10分、20分について(以下UV-10、UV-20と略)検討した。その結果、MHCまたはnon-MHCの違いでは、それぞれ、UV-10,53〜68%、UV-20、92〜99%の抑制及びUV-10、38〜48.7%、UV-20、62.0〜88.2%の抑制がかかり、Iaの違いではUV-10、UV-20のいづれも100%の抑制のみられることが明らかとなった。しかしMHC+non-MHCではUV-10、5.1〜34.6%、UV-20、31.7〜34.0%の抑制がみられ、UV-40でも54.9%の抑制であった。またLCの違いによるDTHの誘導の条件下では、UV-10、4.8%、UV-20、39.3%の抑制で、MHC+non-MHCに対する抑制と類似した結果が得られた(2)。このようにUVによるDTHの抑制がMHC、non-MHCによって異なることは興味ある所見であり、またLCによるDTHの抑制と、MHC、non-MHC、Iaによるそれとの相異などについても更に検討を加えている。更に、このような条件下でのDTH反応とは別に、皮膚移植拒絶反応、およびcytotoxとT cellの誘導についても検討を加えている。
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