研究課題/領域番号 |
61480241
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
宮内 勝 東京大学, 医学部(病), 助手 (20010465)
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研究分担者 |
金生 由紀子 東京大学, 医学部, 医員
原田 誠一 東京都中部総合精神保健センター, 医員
安西 信雄 東京大学, 医学部, 助手 (10111494)
原田 憲一 東京大学, 医学部, 教授 (70020766)
佐々木 雄司 東京大学, 医学部, 教授 (60112447)
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キーワード | 八丈島 / 地域精神保健 / 精神障害 / 精神分裂病 / 疫学 / 町立病院 / 保健所 / 診療 |
研究概要 |
63年度は、62年6月に開始した八丈町立病院での定期外来診療を継続し、八丈町民の精神保健に一定の寄与をするとともに、診療を通じて八丈島の精神保健の実態を把握することに努めた。当初の研究計画に含めていた入院患者の実態調査は、町の実情に沿わないと判断し、実施を見送った。 「地域(島)内に精神科医療機関が存在しないことにより、精神科治療が必要な人々とその周囲の人々に対して、どのような困難と不利益が及ぼされているか」という実態を明らかにすることを目的に、61年度、62年度と基礎的調査を行ない、昨年の社会精神医学会に3つの報告を行った(62年度研究実績報告参照)。 この基礎的調査を踏まえ、「島の精神保健改善のために必要な施策」の一つの試みとして八丈町立病院での定期外来診療(毎月1回、1回2日)を行っている。その結果、在島の精神分裂病圏患者で、保健所が把握していたほとんどの人を定期診療につなぐことができた。さらに、新たな患者が毎回のように受診してくる。 約2年間の定期診療を通じて、八丈島の患者・家族の生活の実態を把握することができ、また、八丈町民の精神障害者に対する比較的好意的雰囲気も知ることができた。これらをまとめて、平成元年3月の社会精神医学会に「八丈島の地域精神保健(第4報)-精神神経科定期外来診療の試み」を報告する予定でいる。 この定期診療は今後も継続する予定でいるが、受診者数は増加する一方であり、月1回では不十分になろうとしている。島内に精神科医療機関がいかに望まれているかがほぼ明らかになった現在、われわれの研究グループから東京都の精神科医に引き継ぐのが適当と考えはじめている。
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