研究分担者 |
北川 啓 東京医科歯科大学, 医学部, 医員
富永 秀次 東京医科歯科大学, 医学部, 医員
竹村 和郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90188219)
三島 好雄 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00010158)
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研究概要 |
ガン転移,なかんずく播種性腹膜転移機序の解明と治療法確立のため適切なる動物モデルの確立が喝望されている現況の中で,我々は網嚢膜内への腫瘍細胞移植による転移モデルを開発して網嚢膜内への腫瘍細胞移植による新しい播種性腹膜転移モデルと題して日本外科学会雑誌88:1047,1987に報告した. このモデルを使用し,担癌生体側要因の影響特に加令との関連性を検討して「加令に基ずく播種性腹膜移転様式の変化」と題し,第46回日本癌学会(1987,9東京)で発表した. 腹膜播種性転移は最も治療に難渋するものの一つであるがこのモデルを使用し集学的治療法の研究開発の糸口が得られた. 各種抗癌剤による腹膜播種性転移の抑性効果が検討されたが同時に検索された各種の脱フィブリノーゲン薬剤の効果についてはその投与量および投与時期により転移〓の着床は著しい影響を受けることが判明しガン転移の抑制に有効な投与法の解明がすすんだ. 局所温熱療法によると転移巣の増殖が有意に抑制されることが判明しその機序および加温スケジュールが検討中である. モノクロナール抗体による腹膜播種性転移の抑制実験が緒についた.
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