研究課題/領域番号 |
61480266
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
平山 廉三 東京医科歯科大学, 医学部・第二外科, 助教授 (10014317)
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研究分担者 |
北川 啓 東京医科歯科大学, 医学部・第二外科, 医員
富永 秀次 東京医科歯科大学, 医学部・第二外科, 助手 (10207615)
三島 好雄 東京医科歯科大学, 医学部・第二外科, 教授 (00010158)
KITAGAWA Kei Tokyo Medical and Dental University,2nd Dept.of Surgery. Clinical fellow
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 転移 / 癌転移 / 転移抑制 / 血行性転移 / リンパ行性転移 / 腹膜播種 / 加令 |
研究概要 |
「ガン転移」の癌退治を阻む最大要因である。しかし、現在、尚転移の実態、機序、転移抑制方法などについて未解決の問題が山積しており癌研究の最大の急務である。 癌転移治療に関する研究の出発点として、癌転移の実態とくに各種宿主側要因による転移様式の変化の調査が最優先事項であり、宿主要因、特に加令と転移進展程度との関係を、原発巣が摘除されず癌死と考えられた173剖検症例(70歳未満55症例、70歳以上118例)について定量的に検討した結果、高齢者における癌転移への抵抗力増加が証明された。 これまで、転移の研究においては方法論的問題とくに適切な実験モデルを欠くため研究に遅滞がみられていた。ここではリンパ行性および血行性転移、播種性腹膜転移についてそれぞれ新たな自然転移実験モデルを開発した。それらによって転移と宿主要因の関連を解析した。各種宿主抵抗力の減弱、とくに加令によって転移成立はearlier、その増殖はslower and fewerという所見が確認され、癌と宿主要因(とくに加令)との関連が明らかとなって転移抑制の方法の開発に関する大きな示唆が得られた。又、リンパ行性、血行性および播種性腹膜転移について各種の方法の検討が行われた。そのうちBRM、抗血栓剤、プロスタグランディン、温熱などによる「ガン転移」の抑制効果が証明され、集学的治療法の開発に資する基礎的成績が得られた。
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