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1988 年度 実績報告書

ウォータージェット手術法の臨床適応にかんする研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480278
研究機関東京農工大学

研究代表者

西坂 剛  東京農工大学, 保健管理センター, 教授 (40101084)

研究分担者 森 晶造  東北大学, 医学部, 教授 (70004877)
キーワードウォータージェット / 手術装置 / 出血
研究概要

申請者は微少なノズルの先端より高圧の水を噴射させ, これを手術操作に応用するウォータージェット手術装置について, 昭和59年度補助金で基礎的研究, 昭和60年度補助金において臨床応用可能な装置についての研究を行い, 実用性の高いウォータージェット手術装置の開発に成功した. 本研究はこれまでの成果を基に, 手術操作時における血管や神経の剥離, リンパ節郭清および創傷洗浄効果など, ウォータージェット法を用いた手術適応について検討を加えることにある. 実施した研究は新たに臨床用として開発した消毒・滅菌およびシステムの組立が容易な装置を用い,
1.新しいシステムの性能, 耐久性および安全性についての検討
2.家兎・イヌ等実験動物において臓器内血管や神経剥離作用, リンパ節郭清効果など, 急性実験的研究
3.臓器の創傷治癒について慢性生存実験による組織学的検討
これらの結果から組織切開や臓器の切断においてウォータージェット手術法は他の手術法(電気メス, レーザーメス)と比し組織の炭化や凝固壊死が無く創傷治癒も従来の手術法に比してもほぼ同様であることが判明した.
本法は対象臓器組織と索状体(血管ほか)の弾力性, 硬度差を利用して実質臓器などの切離を行うものであり, 肝硬変症を併発している対象では適応外と考えられていた. しかし肝硬変症を有する肝癌の部分切除術においても血管の残存は非常によく出血は非常に少なかった. このことから, 対象組織に僅かな弾力性や硬度差が存在しさえすれば, 本ウォータージェット手術法が応用可能であり, その適応は広いものと考えられた.
多くの研究者によって本ウォータージェット手術法の検討がなされうる機会を提供するため, 昭和63年1月22日学士会館(本郷)で研究報告を行った.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西坂剛: 医用電子と生体工学. 25(Suppl). 523 (1987)

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公開日: 1990-03-19   更新日: 2016-04-21  

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