研究課題/領域番号 |
61480285
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中山 文夫 九大, 医学部, 教授 (70038652)
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研究分担者 |
宮崎 耕治 九州大学, 医学部, 助手 (30159173)
柳沢 次郎雄 九州大学, 医学部, 助手 (40150453)
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キーワード | 肝内結石症 / 肝内胆管癌 / 胆汁酸 / 細菌代謝産物 / 感染細菌 |
研究概要 |
肝内結石症と肝内胆管癌との合併に関しては最近幾つかの報告が見られるが、何れも合併が多い事実に関する統計的報告である。一方、肝内結石症においては殆んど全例において、胆管内細菌感染を伴っている。本研究は、胆汁酸特にその細菌性代謝産物である二次胆汁酸の発癌における発癌促進作用に着目し、胆内結石症の感染胆汁における胆汁酸の細菌代謝産物の慢性増殖性胆管炎、異型上皮過形成を母地とした肝内胆管癌発生における因果関係を証明する事を目標とする。従って、本年度は肝内結石症患者の肝内胆管より採取した胆汁中の胆汁酸を溶媒抽出後高速液体クロマトグラフィーによる分離分取し各分取分割を、誘導体化後ガスクロマトグラフィーにて胆汁酸の同定及び定量を行った。従来、知られていた二次胆汁酸、デオキシコール酸、リトコール酸、三次胆汁酸、ウルソデオキシコール酸以外にもケト胆汁酸を含む数種の二次胆汁酸の存在を証明した。同時に、肝内結石症患者の肝胆汁より好気性及び嫌気性菌の分離及び同定を遂次行っている。
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