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1986 年度 実績報告書

慢性関節リウマチ患者の骨髄中に存在する悪性腫瘍細胞由来糖鎖抗原保有細胞について

研究課題

研究課題/領域番号 61480319
研究機関大阪大学

研究代表者

越智 隆弘  阪大, 医学部, 講師 (80112035)

研究分担者 松河 光弘  大阪大学, 医学部, 助手 (60175601)
米田 稔  大阪大学, 医学部, 助手 (30175012)
小野 啓郎  大阪大学, 医学部, 教授 (70028330)
キーワード慢性関節リウマチ / 重症リウマチ / 骨髄細胞 / 糖鎖膜抗原
研究概要

慢性関節リウマチ(RAと略す)の患者の罹患関節部骨髄中に存在する異常な膜抗原を有する細胞について研究を続けている。主として、ヒトの腺癌より分離された特異な膜抗原Cdi-fucosylated Chain)に対するモノクロ抗体であるFH4抗体と結合する細胞(FH4(+)細胞と略す)を蛍光抗体法およびFACSにて調べた。FH4(+)細胞はRA患者の骨髄中には存在するが、血中あるいは滑膜組織中には存在しない。RA患者の活動期の骨髄中には存在するが燃えつきた"burned out"RAでは認められず、勿論、正常人には認め得ない。更に、RA患者でも関節破壊の強い重症リウマチに特徴的に認められることが分った。この細胞は大型の顆粒をもった細胞であることがFACSで明らかにされ、免疫電顕法によりmyeloid Cellであることが証明された。正常人脛骨骨端部骨髄にはこの細胞が認められないが、RA膝関節破壊の患者の同部位にはFicoll Hypaque及びPercollで分離すると多数のmyeloid cellが分離された。一般にRA患者の病態として重要なのは増殖した滑膜に集積したリンパ球のみが注目されていたが、我々が発見した、重症リウマチの病変部骨髄中に集積するmyeloid cellはリウマチ学では極めて重要と考えられる。正常人成人の腸骨にもmyeloid cellは存在するが、これはmonocryteのマーカーであるMCS-2でdullに染まる。RA患者の罹患関節部のものはbrightに染まる。本質的に膜抗原が異るmyelocyteといえるが、この異常性に関しては研究を続けている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ochi,T.et al.: Arthritis Rheumatism.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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