研究課題/領域番号 |
61480345
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
田中 啓幹 川崎医科大学, 医学部, 教授 (10069015)
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研究分担者 |
大田 修平 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30152135)
鈴木 学 川崎医科大学, 医学部, 講師 (40154588)
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キーワード | 男子不妊症 / 免疫 / 抗精子抗体 / 免疫組織化学 / 精索静脈瘤 / 赤外線サーモグラフィ |
研究概要 |
今年度は血中抗精子抗体と精巣生検を同時に行った41例では、炎症壊死、精管欠損などの症例に血中抗精子体陽性例が認められ、sertoli cell only syndromeや停留精巣など精子形成のみられない疾患では抗精子抗体陽性例はみられなかった。これらより、抗精子抗体自身が精巣障害と引き起こす可能性は少ないのではないかと考えられた。しかし、抗精子抗体が造精機能障害を起こすと仮定すれば、造精機能がある程度保たれている間は抗体が産生され、逆にそのために常に造精機能障害が起こされると考えられる。そのため、この途中の段階で患者が受信すれば抗精子抗体保有の乏精子症となり、最終段階で抗原性を消失したgerm cell aplasiaの状態で受診すれば抗精子抗体陰性の無精子症となることも考えられ今後も引き続き検討が必要であろう。また、男子不妊症の原因として頻度の高い精索静脈瘤の診断法として赤外線サーモグラフィーを用い新しい測定法、評価法を検討し診断率の向上をみた。
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