研究課題/領域番号 |
61480370
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
北野 周作 日大, 医学部, 教授 (90058727)
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研究分担者 |
吉村 能至 日本大学, 医学部, 助手
富田 隆之 日本大学, 医学部, 助手 (70172187)
葛西 浩 日本大学, 医学部, 助手 (80133437)
崎元 卓 日本大学, 医学部, 助教授 (70111515)
森 茂 日本大学, 医学部, 助教授 (10058993)
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キーワード | 眼球表面 / ゴブレット細胞 / ムチン / 生体防禦 / 結膜 |
研究概要 |
1.ヒト眼のムチンの性状: ムチンの抽出と分析結果は高分子ピークIはヘキソサミン等の糖蛋白でヘキソース・シアル酸を含み血清や結合織のそれとは異った。 2.細菌や異物に対するムチンの反応: ムチンの粘着性によるmucus trappingが家兎結膜嚢内の線膿菌及びリステリア菌に対して行われ、瞬目運動とも相まってSurface mucinが物理的なbarrierとして働いた。 3.Impression cytology: ミリポアフィルターによるヒト結膜でのbiopsyでは粒状,糸状,膜状のムチンに異物,細菌が捕促され粘膜表層が保護された。又、インディアンインク点眼后のムービーによる観察ではmucous threadの動きが明かで内眼角部への移動は瞬目によって行われた。 4.Goblet細胞の病態: 胚細胞の発生は必ずしも明かにされていない。障害后回復中の細胞が核内に【H_3】-thymidineがとり込んでいた。又、再生した上皮は結膜由来のものが角膜上皮への転換は容易には起らない。 5.Specular Microscopy: 生体で細胞単位の観察が可能なのは本法だけである。特にローズ,ベンガル染色との組合せではbiomicroscopyとして観察を期待される分野である。 6.結膜の性状は角膜の透明性の維持には重要な役をはたしていると考えられる。
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