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1986 年度 実績報告書

歯槽骨欠損部への新鮮自家骨および凍結乾燥骨移植に関する実験病理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480402
研究機関東京歯科大学

研究代表者

佐藤 徹一郎  東京歯大, 歯学部, 教授 (20085707)

研究分担者 山田 了  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20103351)
キーワードラット / 歯槽骨欠損 / 移植 / 新鮮自家骨 / 凍結乾燥骨 / 超微形態学的研究
研究概要

ラット上顎【M_1】近心歯槽骨に骨欠損を形成し骨移植を行った。移植材としては新鮮自家腸骨および凍結乾燥自家腸骨を用い、光学顕微鏡、ならびに電子顕微鏡を用いて検索した結果、つぎのような結論を得た。なお、今回は短期間例について報告する。1.光学顕微鏡的所見、1)手術直後では、歯槽骨欠損部内に緊密に移植骨片が填塞されていた。新鮮自家骨片内の骨細胞は一部染色性を示していた。凍結乾燥骨片では、強く萎縮した骨細胞が認められた。2)術後3日では、移植骨片周囲には、フィブリン網および軽度の炎症性細胞浸潤が認められた。歯槽骨切除端付近には、赤血球,リンパ球,顆粒球などが存在していた。3)術後5日では、移植した新鮮自家骨片周囲には、多核の破骨細胞様細胞が認められた。一方、凍結乾燥骨片周囲には大食細胞様細胞が認められた。4)術後12日では、歯槽骨切除端部に再生骨膜由来と思われる骨芽細胞による新生骨の添加が認められた。2.電子顕微鏡的所見.1)手術直後では、新鮮自家骨片および凍結乾燥骨片ともに骨細胞に変性が認められた。2)術後3日では、新鮮自家骨片および凍結乾燥骨片周囲には大食細胞様細胞が多数出現して、小型の骨片を取り込んでいた。また、大きな骨片においては、骨片辺縁部で骨基質のコラーゲン線維の遊離が認められた。3)術後5日では、新鮮自家骨片に関しては、大食細胞および破骨細胞による小型骨片の吸収を生じていた。凍結乾燥骨片に関しては、大食細胞による小型骨片の吸収が活発であった。4)術後12日では、新鮮自家骨片には、破骨細胞による吸収が顕著に認められた。凍結乾燥骨片では、大食細胞が、Clear zoneを形成して骨片と接し、活発な吸収を行っていた。また、歯槽骨切除端付近に存在する新鮮自家骨片および凍結乾燥骨片ともに、骨芽細胞が骨片に付着し、微細顆粒層を介して新生骨基質の添加を生じていた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 簗瀬一彦: 日本歯周病学会会誌. 26. 466-509 (1984)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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