研究課題/領域番号 |
61480414
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
和田 卓郎 広島大, 歯学部, 教授 (10028756)
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研究分担者 |
古木 良彦 広島大学, 歯学部附属病院, 文部教官助手 (50165479)
小川 正晃 広島大学, 歯学部, 文部教官助手 (70144847)
藤田 實 広島大学, 歯学部附属病院, 文部教官助手 (90116658)
小寺 吉衞 広島大学, 歯科部, 文部教官助手 (10124794)
谷本 啓二 広島大学, 歯学部, 文部教官講師 (10116626)
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キーワード | X線映画 / 画像処理 / 鮮鋭化 / 嚥下 / アニメーション |
研究概要 |
昭和61年度は、必要な設備を導入し、主として基礎的研究を行った。すなわち、X線シネ解析装置よりのX線映画の画像データーをディジタルデーターとして画像処理装置およびコンピューターへ転送する一連の系を設定し、X線映画像の各駒の画像処理の可能性を追求した。次いで種々の処理法を駆使して検討を加え、特に輝度階調変換によるコントラストの強調、エツジの強調による画像の鮮鋭化、平滑化フィルターによる雑音の除去などの画像処理を試みた。また画像は固定ディスクに記録することができるようになった。その結果X線映画像にも画像処理が有効であること、そして目的に応じた処理法の特長を見出すことができた。さらに、嚥下運動のアニメーション化を行い、同運動機能の解析の有効な手段を得た。これらの成果は、歯科放射線学会誌第26巻4号に発表した。 しかし、画像の入力にテレビカメラを用いているので入力の段階でかなり画像の劣化が生じてしまうことがわかった。また、処理後の画像解析の正確性の点でまだ不十分な点も残っており、今後、より望ましい画像の入力法および処理法を検討・開発して行きたいと考えている。 また、アニメーションの作成は現時点では人手によるトレースにたよらざるを得ないが、自動的にエッジを描出できるような方法を開発しより簡便に製作できるようにしたいと考えている。
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