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1986 年度 実績報告書

骨形成因子添加リン酸カルシウム系骨材の基礎・臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 61480416
研究機関藤田学園保健衛生大学

研究代表者

岡 達  藤田学園保衛大, 医学部, 教授 (50022752)

研究分担者 安藤 博史  藤田学園保健衛生大学, 医学部, 研究員
水谷 英樹  名古屋大学, 医学部, 講師
岡 達  藤田学園保健衛生大学, 医学部, 教授 (50022752)
キーワードハイドロキシアパタイト / BMP / 複合材料 / 骨新生能
研究概要

HA(ハイドロキシアパタイト)を骨移植に応用する場合、それ自体には骨形成能を期待することはできない。本研究は、まず、その機能を与えるため、ハイドロキシアパタイトに骨形成をもつといわれるBMP(骨形成因子)を添加して、いわゆるhybrid organをつくり、その骨反応をみることから着手した。あわせて、HAに対する生体細胞の挙動をしるために、細胞親和性についても予備実験を行った。
1.BMP・HA複合材料と作製法とその骨新生能
BMPは仔牛下顎骨マトリックスから、Upist、水谷らの方法により抽出したものを使用した。そのBMPを4MCuHclに溶解後、HAを混入、脱気し、0.5MCuHclに希釈、遠心、回収、凍結乾燥し実験材料とした。
この骨材をマウス足部、ラット腹部筋膜下に移植して、組織学的、X線学的に観察した。
成績を要約すると、対照(HAのみ)では、移植材周辺に新生骨は全例に認められないのに対し、BMP/HAでは、移植4週ですでにHA周辺に旺盛な骨新生があり、HAとの連結およびHA気孔内への新生骨進入などが認められた。
2.HAの細胞毒性
家兎口腔粘膜由来fibrobrastを使用して、HAへの細胞接着率、細胞増殖率、細胞密度などを検索した。
実験成績としては、細胞接着率80%、doubling time2日などの所見をえたので、引続き増殖率、密度などを他材料と比較検討してゆきたい。
以上の研究状況から来年度は、HAに対する細胞レベルの研究を加える一方、器械が整備され次第、BMP/HA複合材について一部の臨床応用を行いたい所存である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 安藤博史,水谷英樹,岡達: 日本口腔外科学雑誌. 33. (1987)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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