• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

ショウジョウバエを利用した筋原繊維形態形成の遺伝的解析

研究課題

研究課題/領域番号 61480472
研究機関東京大学

研究代表者

最上 要  東大, 理学部, 助手 (80174332)

研究分担者 堀田 凱樹  東京大学, 理学部物理学教室, 教授 (30010036)
キーワード筋原繊維 / 形態形成 / アクチン / ミオシン / ショウジョウバエ
研究概要

ショウジョウバエの優性飛翔不能突然変異のうち第2染色体連関のもの10系統について、ミオシン重鎖突然変異との相対的位置を組換え価を求めることによって判定した。その結果8系統がミオシン重鎖あるいはその近傍に位置することが明らかとなった。しかしこれらについては現在まで、DNAレベルでの大きな変化は見いだされていない。一方アクチン突然変異については今まどのところ合計7系統でDNAレベルでの変化が明らかとなった。さらに試験管内突然変異をおこさせたアクチン遺伝子をP-エレメント形質転換法により、正常個体に注入し、解析した。これら8系統の変異アクチンのうちIfm(3)6と呼ばれる系統では、289番目のイソロイシンがフェニルアラニンに変わっているのが見いだされた。この系統では、2次元電気泳動の結果、比較的変化が少いということがわかっていたので、この変異アクチンを精製し、生化学的,生物物理学的に解析することを試みた。変異アクチンは正常アクチン同様、ハエのアセトンパウダーから低イオン強度水溶液によって抽出される。イオン強度をあげると、正常アクチン同様に超遠心によって沈澱する。しかしイオン強度が余り高くない場合には、正常アクチンほどには沈澱しないことがわかった。この性質を利用して、完全な純化ができるのではないかと考えている。この変異アクチン精製の過程で61年度に購入した高速液体クロマトグラフ(ファルマシア,FPLC)を利用した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Mogami et al: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 83. 1393-1397 (1986)

  • [文献書誌] Hiromi et al: Cell. 44. 293-301 (1986)

  • [文献書誌] Okamoto et al: EMBO J.5. 589-596 (1986)

  • [文献書誌] 最上 他: 科学. 56. 419-428 (1986)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi