研究課題/領域番号 |
61480486
|
研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
麦島 秀雄 日本大学, 医学部, 講師 (80183648)
|
研究分担者 |
市川 正孝 日本大学, 医学部, 助手
陳 基明 日本大学, 医学部, 助手
鈴木 孝 日本大学, 医学部, 助手
高橋 英夫 日本大学, 医学部, 助手
|
キーワード | 神経芽細胞腫 / 自家骨髄移植 / MagneticーImmunobeads法 / 腫瘍細胞除去法 |
研究概要 |
前年度確立したMagnetic Immuncbeds処理骨髄細胞を用い昭和61年7月から62年11月に至る期間にStage IVA進行性神経芽細胞腫5例に自家骨髄移植を施行した. 年令は3才〜10才で 男児4例 女児1例である. 腫瘍細胞除去法は従来の間接法から直接法に改めたことから骨髄単核細胞(MNC)数の回収率を上昇させ又, 同時に処理時間を短縮することが可能となった すなわち今回の処理後のMNC回収率は50〜80%で移植細胞総数は 1〜4×10^T/kgであった. 又骨髄沫塗標本上, 神経芽細胞が確忍されなかった4症例中3症例にMagnetic Immunobeads法を用いることにより腫瘍細胞が検出された. この事は本法の検出率が非常に優れていることが明らかとなった. 本症の予後因子の1つとして重要と考えられている癌遺伝子である Nーmyc遺伝子をSouthern blotting法で腫瘍細胞を用い測定したところ3例中1例に〓隔がみられた. 現在までの臨床経過は極めて良好で移植後4ヶ月〜20ヶ月間, 再発の微候は全くみられておらず生存中である.
|