研究課題/領域番号 |
61480486
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
麦島 秀雄 日本大学, 医学部, 講師 (80183648)
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研究分担者 |
市川 正孝 日本大学, 医学部, 助手
陳 茎明 日本大学, 医学部, 助手
鈴木 孝 日本大学, 医学部, 助手
高橋 英夫 日本大学, 医学部, 助手
CHIN Motoaki Nihon University School of Medicine Fellow (50277422)
ICHIKAWA Masataka Nihon University School of Medicine Fellow
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研究期間 (年度) |
1986 – 1988
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キーワード | 神経芽細胞腫 / 自家骨髄移植 / Magnetic-Immunobeads法 / 腫瘍細胞除去法 / N-myc遺伝子 |
研究概要 |
昭和61年度はNB細胞の除去波を条件設定するためにNB細胞株と4種類のMonoclonal Antibody(M-Ab)を使用しコバルト磁石を用いてNB細胞に付着した。Beadsの除去率と正常細胞及び造血細胞に及ぼす影響について検討した。その結果4種類のH-Abで混合して使用した場合が単独使用時より細胞株に対する結合率は良好である事、二次抗体とそて用いたGoodαMouseIgGとbeadsの培養条件はGAM200mg/Beads=1mg4c18時間培養が最良である事、NB細胞とBeads数の至適比率は1:100以上でプラトーになる事などの条件が設定出来た。この結果NB細胞の除去率は約4Logであった。又造血幹細胞への影響がCFu-GH、BFu-Eで検討した所名に80.85%と殆んど生着には問題とならない事が判明した。昭和62年度は前年度の条件下で実際にSlageIVAの進行性神経芽細胞患者5例に臨床応用を行った。又同時に神経芽細胞腫の癌遺伝子であるN-myc遺伝子測定法を確立し実際に摘出腫瘍についてDNAを抽出し制限酵素(Eco RI)を用いSouthernblottingで検索した。昭和63年度はさらに症例数を増やしStageIVの進行性神経芽細胞患者9例にMegaetic immenobeads処理骨髄を用いて自家骨髄移植を施行した。年令は1才〜10才で男児4例、女児5例である。現在までの臨床経過は極めて良好で、再発例1例、死亡例1例でその他の症例は全例disease freeで生存中で追跡機関は1ケ月から2年8ケ月である。また移植時骨髄塗末標本上普通染色でNB細胞の確認が出来なくても50%以上の標本でNB細胞が検出されMegaetic beads法の検出率においても優れている事が判明した。本技法を用い処理した自家骨髄移植は従来の化学療法に比べ今回の研究では比較検討するまでとは至らなかったが予後不良の進行性神経芽細胞患者にとって有効な治療法であると思われた。
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