研究課題/領域番号 |
61480490
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研究機関 | 宮崎医科大学 |
研究代表者 |
澤田 惇 宮崎医大, 医学部, 教授 (10040247)
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研究分担者 |
中村 彰伸 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (80180355)
山元 章裕 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (90166778)
鳥井 秀雄 宮崎医科大学, 医学部, 助手 (00164070)
林田 中 崎医科大学, 医学部附属病院, 助手 (40164975)
千原 悦夫 宮崎医科大学, 医学部附属病院, 講師 (20111958)
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キーワード | 生体組織近似ファントム / AおよびBモード診断装置 / 超音波画像の解析 |
研究概要 |
最近、数多く開発されてきた超音波診断装置は、それぞれに特長を有するが故に、他の種類の装置による所見との適正な比較が困難となり、他種のものでの結果を充分に参考することが出来ない。そこで、私共は、生体組織近似ファントムを作り、異なる数種の超音波診断装置を用いての映像を解析することにより、装置相互間の補正を容易に行える方法を求めた。 本年は、理想的な生体組織近似ファントムの作成に従事した。臨床的には超音波画像の解析は、1)形態的なものをみるもの、2)超音波が生体組織内を伝搬する際の物理量の変化をみるもの、および3)生体組織の動きに関するもの、の3つについて行われており、それぞれの目的に合致した生体組織近似ファントムを作成する必要がある。また、AおよびBモードの診断装置のそれぞれに適したファントムが必要である。 (1) 形態的なものについては、Bモードのもののみが必要である。多くの診断装置では表示比率がすでにあきらかになっているので、それを考慮すれば異なる装置間の補正は容易である。(2) 超音波反射性を検討するファントムとしてAモード用に厚さ0.3mmのプラスチック板を1枚あるいは数枚組み合わせて作成した。Bモード用のものは現在検討中である。(3) 生体組織の動態、換言すれば易動性については、定性的な表現から定量的なものへの発展が望まれている。私共は、サージカルドレープを内張りしたプラスチック製の円筒に厚さ0.01mmの透析フィルムを張ったものを作成した。サージカルドレープの一側に水を、他側にシリコンオイルを密封したが、その比の問題、駆動装置の問題など、今後に解決すべきものが多く残されている。次年度は、前述のファントムを異なる超音波診断装置に用いて、その相互間の飜訳的機能を果す解析プログラムを作成したい。
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