研究概要 |
臨床画像の収集に関してはすでに何例かの興味ある症例についての脳動脈に関する高速動脈造影像をシネフィルムに収集している。また今回、脳動脈造影像を直接にビデオ・ディスクレコーダーに記録するための方式を開発した。この成果によりS/N比の良好な画像の収集に成功している。得られたビデオディスク上の画像をミニ・コンピューターに転送し3次元再構成のための前処理としての2次元画像処理プログラム並びに3次元再構成するためのプログラムの作成もほぼ終了している。また3次元再構成のためのプログラムとして人工知能を手法としたプログラムを開発中であり、これについては世界でも発表がなされておらず、本グループの研究成果の一つとして大きなものがあると予想される。次に血流測定のための拡張された相互相関法を新たに開発した。これは位置と時間と双方についての相互相関から血流の時間的変化位置的変化を求めることができる。この拡張された相互相関法に関しては近く投稿の予定である。また今年度の目標の1つとして(昭和62年度)脳血流の3次元表示を完成させる予定である。これは脳血管の各部位の血流を同時に3次元的に表示する予定である。またこれと平行してM,R,I,(Magnetic Res-onance Imaging)を使用して血流を測定するプログラムも作成中である。
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