研究課題/領域番号 |
61510039
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
藤沢 清 福井大, 教育学部, 教授 (50020087)
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研究分担者 |
高橋 裕行 福井大学, 保健管理センター, 助教授 (40126636)
清水 史郎 福井大学, 教育学部, 助教授 (30020134)
梅澤 章男 福井大学, 教育学部, 助教授 (70151925)
三橋 美典 福井大学, 教育学部, 助教授 (20157556)
中村 圭佐 福井大学, 教育学部, 教授 (50020128)
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キーワード | 精神薄弱児 / 認知過程 / 遂行過程 / 単純精薄 / ダウン症候群 / セッケル症候群,水頭症 / モヤモヤ病 / 脳波 / 誘発反応 / 反応時間 / 単純反応課題 / 選択反応課題 |
研究概要 |
本研究は、精神薄弱児の認知過程および遂行過程の統御について研究することを目的とし、養護学校に在籍する生徒12名(単純精薄4名、ダウン症候群5名、セッケル症候群、水頭症、モヤモヤ病、各1名)を被験対象として実験を行なった。生活年令は12〜19才、精神年令は3〜9才である。まず、覚醒時における自発性脳波変動を頭皮上の8部位より導出して、臨床的に正常か否かの判定を行なった。その結果、正常と判定された者5名、異常と判定された者6名、境界線と判定された者1名であった。次に、認知過程および遂行過程の検索、その脳内感覚情報処理および運動制御機構を検索するために、設備備品で購入したパソコンでシュレイトした。視覚刺激としては、"マル","サンカク","シカク"の3種類の幾何学図形を用い、持続時間500または100msec.としてブラウン管に瞬間提示し、ボタン押しによる運動反応を行なわせた。以上のような方法、手続きで脳波および誘発反応、反応時間や正誤反応の検討を行なった。 その結果、単純反応課題に対する誘発反応で反応成分が比較的明瞭であった2名については、200msec.に陰性成分、270msec.に陽性成分、400msec.に陰性成分がみられた。残り10名中反応成分が不明瞭であったのは3名で、他の7名は270msec.に陽性成分がみられたが、陰性成分は、はっきりしなかった。さらに提示された3種類のうち1種類の刺激にボタン押しをする選択反応課題では、反応成分が明瞭な波形で得られたのは1名で、この例では210msec.に陰性成分、400msec.に陽性成分がみられた。残りの者については、背景脳波との見分けがつきにくかった。正答率については平均80%と高かったが5名については誤反応数も多かった。また反応時間については、単純反応では400msec.、選択反応では600msec.と延長する傾向がみられた。
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