研究概要 |
正常成人を用いて基礎研究を先ず行った。そこでは、言語の情報量処理の影響と課題の運動反応の効果がCNVにいかに影響するかについて検索した。それらの変数についての効果を定量化することができた。更に、疲労とDC電位との関係についても検索した。 本実験では、非行児,注意欠損障害児,正常児を対象として単純反応時間課題を遂行させてCNVを測定した。 行動指標である反応時間は、注意欠損障害児が最も遅く、次いで正常児、そして非行児の順になった。分散分析の結果、3群間に有意差がみられた。(F=7.51,df=2.36,p<.01)。 CNVは、正常児が最も大きく、次いで注意欠損障害児、そして非行児の順となった。3群のCNVについて分散分析を行ったところ、有意差が認められた(F=31.04,df=2.36,p<.001)。 今後は、ロールシャッハテストとの関係、更には選択反応課題を用いた課題の困難度との関係を検索する必要性がある。
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