| 研究分担者 |
青木 和子 学校法人, 河合塾, 講師
山内 敏輝 京都市立堀川高等学校, 定時制, 教諭
松田 光次 京都市立伏見工業高等学校, 定時制, 教諭
藤原 有仁 福井市北陸高等学校, 教諭
小野 勝年 龍谷大学, 文学部, 講師
MATSUDA Koji Kyoto Municipal Fushimi Teacnical High School
YAMAUCHI Toshiteru Kyoto Municipal Horikawa High School
ONO Katsutoshi ONO Katsutoshi
FUJIWARA Arihito Hokuriku High School (Fukui-city)
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| 研究概要 |
1.史料の収集・整理-長安城を東街(左街万年県)と西街(右街長安県)に大別, 宮城・城外・坊名不明・会昌廃仏関係も含めて分類し, 各寺院ごとに地理的位置を確認する. その創建・移転・名称の改変・廃止・復興等の歴史的変遷を見, 関連事項や高僧・有力者についての史料に加えて, 詩文集・尼僧・尼寺・民衆に関わるものなど, 従来ほとんど論及されることのなかった部分についても採録, 究明の寺院は約160カ寺, 使用文献は, 地誌・僧伝・類書・釈書・目録・金石・全集・史書・筆記・行記類等120余件.
2.索引-検字は総画・四画号〓による. 内容は, 寺名・人名(僧名・その他)・地名・経典名・雑に分類する.
3.地図-考古学的発掘調査の成果を踏えた長安の地勢図及び遺蹟図
4.寺院興廃一覧表-東街・西街に分けてそれぞれ作成.
5.史料の研究-上記1の分類に従い, 各寺院ごとに解説. 「両京新記」・「長安志」・「寺塔記」・「歴代名画記」の解読・校注を基本とするが, 研究論文や考古学的発掘調査報告などの研究成果についても紹介・検討
6.展望-今次の根本史料の集成と研究は, 準備期間を含めて15年以上の長きにわたって継続されたものである. 従来, 専門的立場からの探究によってのみ論ぜられることの多かった長安仏教文化について, 本研究では綿密・網羅的に史料を集成することにより, 東アジア史上に於ける巨視的意義付けを目的としたものであった. また長安の条坊と寺院との相関関係に於ても, 加えて政治・経済・社会史等史料により, 独得の史的性格を分析し, 新たな発想を導入し得たと自負するところである. 尚, 本研究の成果は, 近い将来, 『長安寺院史料集成』として公刊する予定である.
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