• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1988 年度 実績報告書

初期宇宙と銀河形成

研究課題

研究課題/領域番号 61540185
研究機関広島大学

研究代表者

冨田 憲二  広島大学, 理論物理学研究所, 助教授 (90034610)

研究分担者 佐々木 節  広島大学, 理論物理学研究所, 助教授 (70162386)
キーワード初期宇宙 / 銀河形成 / 宇宙論 / ダークマター
研究概要

今年度行った研究は、主に次の3項目からなる。最初の2項目は、前年度の研究を継続し発展させたもので、第3の項目は、新たに加わったものである。
1.バリオン・光子・無衝突ダークマターからなる宇宙における密度ゆらぎの時間発展を、2種類のダークマターについて調べた。また、ゆらぎについては、断熱ゆらぎ、および、等曲率ゆらぎの場合をとりあげた。宇宙背景放射の非等方性へ及ぼす影響を調べ、その値を観測値と比較した。
2.銀河団の集団からなる宇宙の大規模構造の進化を調べるため、一辺が200メガパーセックの箱の中に分布する約1000個の点(銀河団)の位置の力学的発展を調べた。観測される宇宙の構造の注目する局面を再現することが可能であることがわかった。
3.天文学的観測は、光・電波等の電磁波をとおして行われるが、これらは、非一様な物質分布の中を通過するとき、重力によって行路を曲げられる(重力レンズ効果による)。これまで調べた非一様宇宙モデルにおいて、どの程度の影響があるかを推定し、モデルのパラメターによっては、非常に大きい影響があることがわかった。このような、非一様物質分布が光学的観測に及ぼす効果は、これまで調べられていなかったので、今後、詳しく調べ発展させていきたいと思う。
以上の研究の成果は、天文学会、物理学会で発表し、学術雑誌においても発表している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 冨田憲二: Publication of Astronomical Society of Japan. 40. 751-757 (1988)

  • [文献書誌] 冨田憲二: Proceedings of Fifth Marcel Grossmann Meeting. 5. (1989)

  • [文献書誌] 杉山直: Astrophysical Journal. (1989)

  • [文献書誌] 冨田憲二: Physical Review. (1989)

URL: 

公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi