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1987 年度 実績報告書

重イオン原子核反応に於けるランダウ・ジナー効果

研究課題

研究課題/領域番号 61540208
研究機関京都大学

研究代表者

阿部 恭久  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (80000868)

研究分担者 田沢 輝武  山口大学, 工業短期大学部, 教授 (80091198)
キーワードランダウ・ツェナー効果 / 重イオン核反応 / 共鳴機構
研究概要

ランダウ・ツェナー効果が, 重イオン衝突に於いて共鳴を引き起こすとの古典論による, 代表者の提唱にもとづき, 昨年度は, この問題を完全に量子力学的に取り扱う定式化を行い, 数値計算プログラムを完成した.
今年度は, (1)このプログラムを用い, 多項式模型, 指数関数模型及びそれらの組み合せなどの種々の2準位模型について, 共鳴が起きる条件を調べた. 残念ながら,未だ, 簡潔に要約出来る段階ではない. (2)共鳴機構の理解への助けとして, 半古典的方法を同一の物理系について検討を進めている.
(3)上記(1)の研究中, 副産物として, 新しい共鳴機構が見い出された. 解析の結果, ランダウ・ツェナー型の結合により, 上の断熱ポテンシャル上のポテンシャル共鳴を励起することによるものであることが解った. (4)2中心殻模型の現実的断熱エネルギー曲線を導入した量子力学的計算を試み, 共鳴が起こる場合のあることを見つけた. 今後より詳細な検討が必要である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Y. Abe: Journal de physique no. 8. 47. C4 305-C4 315 (1986)

  • [文献書誌] Y. Abe: Proc. XVI Int. Symp. on Nuclear Physics-Dynamics of Heavy Ion Cillisions-. 66-82 (1986)

  • [文献書誌] A. V. Matveenko: Few-Body Systems. 2. 127-143 (1987)

  • [文献書誌] Y. Abe: Proc. 6th Int. Conf. on Nuclear Physics-Frontiers of Heavy-Ion Physics-.

  • [文献書誌] N. Ohta: Proc. RIKEN-IN2P3 Symp. on Heavy-Ion Collisions.

  • [文献書誌] K. Kato: to be submitted to Prog. Theor. Phys.

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公開日: 1989-03-20   更新日: 2016-04-21  

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