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1986 年度 実績報告書

高圧処理されたCuCl,CdSの電気伝導度等の異常性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61540240
研究機関愛媛大学

研究代表者

花山 洋一  愛媛大, 工学部, 助教授 (00036386)

研究分担者 木村 正樹  愛媛大学, 工学部, 助手 (50127891)
西武 照雄  愛媛大学, 工学部, 教授 (50036216)
キーワード高圧ガス / 超音波速度 / 電気伝導度の異常性
研究概要

本年度は、高圧発生のためのパッキングの開発・高温炉の作成・超音波速度の測定について、検討及び実験を行った。
安定した高圧条件を得るためには、パッキングの開発が現在、重要な課題である。本研究の一環として、開発に取り組み、材質としてマレージング鋼を用いたもので試みた。形状・強度・仕上げ精度について厳しく管理することにより、3.3GPaの高圧を発生することが出来た。今後更に実験を進めて行けば4GPaの発生も可能と考える。
高圧高温実験を行なうため、炉の材質について、熱特性、力学的特性(炉の破断・熱伝導・熱拡散等)について検討並びに測定を行った。従来のパイロフェライトを用いた単一の炉材よりは、高温炉心部の材料を炉壁の材料を別のものにする方が良い結果が得られた。この結果より炉の設計方針が決まり、適当な材料を用いた高圧高温炉の製作が可能となった。
高圧における超音波速度の測定を試みた。対象物として、高圧下で半導体→金属の相転移を起し、また結晶格子のソフトニング現象がある黒リンを用いた。結果は1.3GPaまで超音波速度のゆるやかな上昇があったが期待されたソフトニングの徴候はなかった。しかし、高圧における超音波測定について技術的な情報を得たことは貴重であった。また、この測定にあたっては、超音波シングルパルス法を用いて行った。測定機器として講入のテクトロニクス社製オシロスコープ2236の使用により精度の向上を図ることがができた。
Cds,Cuclについて、現在のところ良質の試料が得られていないので、データを十分に出すに至らなかった。今後、試料の厳選を行い、市販の良質な試料を購入し、それらの試料に対して継続して実験・測定を行う予定である。

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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