研究課題/領域番号 |
61540243
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
山口 重雄 都立大, 理学部, 教授 (50086980)
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研究分担者 |
柳原 美広 東京都立大学, 理学部, 助手 (40174552)
石井 広義 東京都立大学, 理学部, 助手 (90128562)
羽生 隆昭 東京都立大学, 理学部, 助教授 (30087093)
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キーワード | 近藤合金 / 高濃度近藤合金 / 遠赤外領域光吸収 |
研究概要 |
(1)遠赤外レーザー励起用炭酸ガスレーザーの組み立て 遠赤外レーザーを安定した出力で発振させるためには、その励起光源である炭酸ガスレーザーの発振周波数を、励起物質の吸収の中心に正確に同調する必要がある。この目的のために、励起物質にシュタルノ電場を加えて吸収線を交調し、その出力で炭酸ガスレーザーの周波数を調節する装置を組み立て、目下、動作試験中である。 (2)遠赤外レーザーの組み立て 本研究の目的では、遠赤外発振領域を波長1〜2mmまで延長することが、必要で、そのための開放型共振器を新たに設計し、目下、組み立て中である。 (3)吸収測定用クライオスタフトの熱的特性の数定 従来使用していたクライオスタフトでは、殆んど吸収がないと考えられる純Auに数%の吸収が現れる結果を与えた。これは、今後の測定で、不測の誤差を作る結果ともなるので、クライオスタフトの熱的特性を解析し、それは、熱交換ガスとしてはじめに入れたHeの残留ガスの影響であると考えられるに至った。 (4)試料の作成 アルゴンアーク炉を組み立て、CePd3合金等を作成し、電気伝導XPS等による物性の検定、その他、機械的性質の検査を行った。 (5)希薄近藤合金AuVの遠赤外吸収の解析 AuVのHe温度における遠赤外吸収の測定結果を解析し、それは、伝導電子のVによる散乱の効果であること、散乱には、通常の散乱の他に共鳴型の散乱が付加されることの結論に達した。
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