研究概要 |
人工衛星で計測された地球磁場データの解析から次の4種類の新知見を得た。 (1)北向き惑星空間磁場に伴う大規模NBZ沿磁力線電流系の特性より、この電流系はCUSP領域より尾部側でIMFと地球磁場が反平衡再結分を起し、磁気圏高緯度境界層領域VLA5MA MANTLE内に真夜中から真昼に向うプラズマ応力が発生し生起されること。 (2)大規模region1 region2沿磁力線電流と電離層電気伝導度との関係より,region1電流系は主として磁気圏内定電圧源に起因し、region2電流系は定電流源と定電圧源双方の性質を有すること。 (3)磁気圏赤道面領域では、L=40〜88の全領域にわたり地球の周りを西向きに流れる水平電流が存在する。その強度は夜間で強く(0.85MA/Re)昼間で弱く(0.52MA/Re)強度比は2〜3:1である。夜間で強化された西向き電流は22-02時、L=15.6〜88の領域において局所的に弱まった部分が発生し、サブストーム固有の磁場変動の集積効果と思われる。L=4.0〜88の全領域で、夕方側で地球に向い、朝方側で地球から外向きに流れる半径方向水平電流も存在し、強度はどのL殻上でも〜93MA/Reである。これら水平電流系は夕方側に正の発散、朝方側に負の発散を生じている。発散の位置、推定される沿磁力線電流の方向と強度は、region2沿磁力線電流系とほゞ一致する。L【approximately equal】4.0-8.8領域には地球に向うプラズマ圧力勾配が存在し、この領域がregion2電流系の発生源と〓〓〓 (4)磁気圏赤道領域では夜側のL【approximately equal】4.0〜9.0にわたって沿磁力線電流が発達するが、これはサブストーム時に変形した磁気圏磁場が双極子磁場に戻るダイポーラリゼイション開始時に〜数分-数十分先行して発生する。サブストーム時の沿磁力線電流の生起には従来のモデルとは別に半径方向に流れる水平電流(午前側で外向き、午后側で地球向き)の発達が本質で最真夜中で最大となるプラズマ〓〓〓
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