• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

動物ゲノム中のtRNAを起原とする反復配列の構造と進化

研究課題

研究課題/領域番号 61540459
研究機関筑波大学

研究代表者

岡田 典弘  筑大, 生物科学系, 講師 (60132982)

キーワード白サケ / RNAポリメラーゼ【III】 / 転写 / 反復配列 / リジンtRNA / サクラマス / SINE / ゲノム
研究概要

我々は、これまでに白サケの全DNAを鋳型としたときに転写される6SのサイズのRNAをコードしている反復配列をクローニングし、塩基配列を決定することにより、白サケのゲノムの数%を占め、RNAポリメラーゼ【III】により転写される反復配列は、リジンのtRNAを起原として進化して来たことを示して来た。サケ科の他の種族のゲノム中の反復配列が何を起原として進化して来たのかを調べる目的で、サクラマスの全ゲノムよりライブラリーを作成し、サクラマスの全DNAを転写したときに生成するRNAをプローブとして、サクラマスのポル【III】ISINEの遺伝子のクローニングを行い、2つの遺伝子の塩基配列の決定を行った。遺伝子の5'側の配列はやはり、リジンのtRNAと相同性が高いことが明らかになった。しかしその相同性は白サケのリジンtRNAとの相同性よりはるかに少なく、又、白サケのtRNA相同領域とサクラマスのtRNA相同領域のホモロジーも少ないことが明らかになった。このことは、白サケとサクラマスの反復配列が、それぞれ共にリジンtRNAを起原としておりながら、独立にそれぞれの反復配列を形成して来たことを示している。
今後、他の属のサケ科の魚類のゲノム構成を分析し、一般にすべてのサケ科の魚類がリジンtRNAを起原としておりながら、それぞれが独立に遺伝子を構成して来たか否かについて検討を加える予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K.Matsumoto;K.Murakami;N.Okada: Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 83. 3156-3160 (1986)

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi