研究概要 |
西田誠は北海道に、西田治文は岩手県三陸に、何れも上部白亜系の植物石化化石の採集に行き、数十点の化石を得、ピール法により組織プレパラートを作成、化石を固定しつつある。この間に千葉大学理学部所蔵のサハリン産白亜系植物石化化石の固定を行い、西田誠・西田治文は2新種を含む5種を西田治文・西田誠は2新種を含む4種を記載した。また、西田誠はカナダのストッキイ女史と共同で、北海道産マツ葉の化石の1新種を記載、併せて日本産白亜系のマツ葉の化石を総説した。 西田治文は目下三陸産のテンプスキア(木生シダ類の樹幹)について記載中である。 また、西田誠および西田治文は、日本との比較のため南アメリカ,チリのキリキナ島から得た上部白亜系の材化石3新種を記載し、そのうち針葉樹の2種は、共に日本の白亜紀産の材に極めて類似していることをたしかめた。
|