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1986 年度 実績報告書

三波川帯泥質片岩の起源に関する岩石学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61540592
研究機関島根大学

研究代表者

渡辺 暉夫  島根大, 理学部, 助手 (40135900)

研究分担者 鈴木 徳行  島根大学, 理学部, 助手 (00144692)
飯泉 滋  島根大学, 理学部, 助教授 (80032639)
キーワード三波川帯 / 泥質片岩 / 微量元素 / 希元素 / 砕屑性白雲母 / 炭質物
研究概要

四国中央部の三波川帯の泥質片岩分布地域の地質調査を行なった。その結果、泥質片岩中には3回の相異なる変形時期が区別された。中でも最初期の変形は三波川帯全体のE-W性線構造とは40-70゜位斜交する大局的にはNW-SE性の線構造を持つものであることが明らかとなった。この最初期の変形に強く支配されて砕屑性白雲母と炭質物が産出する。第2期〜第3期の変形によって炭質物は再配列するが、これには必ず細粒の黄鉄鉱粒を伴なっている。現在、これらの炭質物を分離し、分析し(HNユーダー)を準備中である。
泥質片岩の化学的諸性質を明らかにするため、螢光X線分析による微量元素含有量の決定の分析技術を確立した。Ba,Cu,Znには汚染が認められまだ定量分析は確立していないが、Sr,Rb,Y,V,Cr,Ni,Zrについては分析法が確立した。その他の元素については原子吸光分析装置を用いて、自動的に分析するよう、データ処理装置を買入し、自動データ送信および補正計算のプログラムを作成した。
さらに紀伊半島の三波川帯からは泥質片岩に挾まれた珪質片岩中に、希元素(La,Nd)を含む紅レン石が存在することが明らかとなった。この希元素は堆積環境の推定に有効であると思われるので、周囲の泥質片岩の希元素の存否についても確認すべく、試料を調整している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Watanabe;T.Tokuoka;T.Naka: American Geophy.Union,Monograph. (1987)

  • [文献書誌] 市川博之,酒井利啓,渡辺暉夫,飯泉滋: 島根大学地質学研究報告. 6. (1987)

  • [文献書誌] 渡辺暉夫,堀内宏哉: Newsletter of Sanbagawa Workshop No.1. 21-22 (1987)

  • [文献書誌] 鈴木徳行,山本順三,村中英寿,高安克己,山内靖喜,大西郁夫,〓岡隆夫,島田〓郎,三梨昂: 島根大学地質学研究報告. 5. 19-34 (1986)

  • [文献書誌] N.Suzuki: AAPG.Bull.

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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