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1986 年度 実績報告書

高強度金属複合材料中のSCCき裂進展挙動

研究課題

研究課題/領域番号 61550063
研究機関奈良工業高等専門学校

研究代表者

岩井 保善  奈良工高専, その他, 助教授 (90043471)

研究分担者 早川 恭弘  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 助手 (50180956)
有間 淳一  奈良工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (40043450)
キーワード金属複合材料 / SCC / き裂進展 / 高強度鋼
研究概要

1.金属複合材料(試験片)の製作
本年度はまずNi-Cr-Mo鋼SNCM439とNi-Cr鋼SNC631とからなる二層複合材(Fe-Fe系)を製作した。本研究では特に平坦な界面が得られる拡散接合法を採用した。得られたた複合板よりワイヤカット法により試験片を切出し、機械加工、放電加工により所定の形状に仕上げたが極めて良好な接合状態を得ることができた。
2.単独材および複合材の調質処理後の水素ぜい化感受性評価
各単独材および複合材の引張試験片を製作し、真空中にて焼入れ後200℃〜600℃の範囲で各種焼戻しを行い強度レベルを変化させた。各焼戻し材は引張試験により機械的性質を求め、さらに水素チャージ後の静的強度特性の変化から水素感受性の評価を行った。その結果、400℃以下の低温焼戻しの高強度複合材では単独材と同様極めて水素ぜい化感受性が高いが、500℃以上の焼戻し複合材では感受性に大きな変化が現れることが明らかとなった。
3.SCC試験とAE計測結果
各種調質処理後の単独材および複合試験片のSCC試験は5%【H_2】S【O_4】水溶液雰囲気中の一定引張荷重下で実施し、き裂長さの測定、AE発生率等を測定し時間との関係で整理した。その結果、複合材のき裂進展挙動は各単独材の場合とほぼ同様であるが、遅れ破壊感受性のより高いSNCMより感受性の低いSNCにき裂が進展する場合には界面近傍でのき裂の停留が認められた。またdAE/dt-Kmaxはda/dt-Kmaxとほぼ同様の傾向を示すことが明らかとなった。
現在界面の走査型電顕による破面観察を実施中であり、それらの結果を含めて発表を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岩井保善,有間淳一: 材料.

  • [文献書誌] 岩井保善,有間淳一,早川恭弘: 研究紀要.

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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