研究概要 |
研究計画に従い, 本年度にてSH波のエネルギー閉じ込めに関する解析を終了した. 1.速度分布が階段状変化の場合について, 波線理論を適用し, 波面近傍解を得た. この結果はすでにまとめられ, 現在, 投稿中である. 2.点震源から生じるSH波の低速度局へのエネルギー閉じ込めについては, 解析を終え現在数値計算中である. この結果は, 日本機械学会米沢地方講演会にて発表を予定している. この結果, 不均質性の変化勾配の大きなところに波動エネルギーの大きくなることが判明した. また, 研究興味の発展として, 波動理論による波線解析を行った. この結果, 階段状変化をする速度分布の場合には低速度局内においても波動伝ぱのきわめて弱い領域が存在することが判明した. 次に, 平面P, SV波の解析については 1.確立分布関数的変化をする場合について解析を始めており, 現在多電尺度法の適用についての検討を行っている. 2.階段関数状変化については基礎式の整理と解析法の検討を行っている. さらに, これらと関連した異種界面での波動伝播特性についても解析を進め, 動的界面応力として発表を予定している.
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