研究概要 |
1.静止した円板に沿い放射状に流れて層流境界層形速度分布を発達させた液膜が, 円板周端を離れて自由液膜流れとなった際に, 液膜内部のうず度分布の非一様性に起因した乱流遷移が生じ得ることを明らかにした. (1)自由液膜内部の層流速度分布をLlenhardの方法により計算し, LDVによる実測結果と比較した. (2)上記層流速度分布に対し, 線形安定性理論を適用して流れの安定性を調べ, 目視観察による実験結果と比較し, 自由液膜流れに生じる乱流遷移が液膜内部のうず度分布の非一様性に起因していることを明らかにした. (3)乱流遷移が生じる場合の速度分布をLDVにより測定し明らかにした. 2.回転円板に沿い放射状の液膜流れの乱流遷移現象を現在解明しつつある. (1)回転円板上を流れる層流液膜流れの速度分布をLDVにより測定し, 明らかにした. (2)回転円板上を流れる液膜の層流速度分布を差分法により計算した. (3)上記速度分布に対して線形安定性理論により流れの安定性を計算した.
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