研究課題/領域番号 |
61550237
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
遠藤 一郎 電通大, 電気通信学部, 教授 (30017347)
|
研究分担者 |
岡 育生 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (80160646)
小野里 好邦 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (10143710)
田中 正智 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20092611)
望月 仁 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (60017275)
|
キーワード | 再生中継衛星 / MSE / ビタビ復号 / 干渉除去 / ビット誤り率 / PSK |
研究概要 |
再生中継衛星通信システムにおける衛星搭載型のベースバンド信号処理方式として、最小自乗誤差法並びにたたみ込み符号化/軟判定ビタビ復号に基づく干渉除去型最尤復号システムを提案し、その効果を明らかにした。 まず、本方式の一般化を行い、その特性を理論的に解明した。得られた結果を次に示す 1.ビタビ復号の軟判定レベルを8,たたみ込み符号の拘束長を3とした場合、誤り率【10^(-5)】において、ビタビ復号のみの場合で6.5dB,最小自乗誤差法とビタビ復号を組み合わせた場合には6.7dBの搬送波対雑音電力比(CNR)の改善が得られる。 2.たたみ込み符号の拘束長を3から7に増加させれば、拘束長3の場合より更に2〜3dBのCNRの改善が可能である。 3.最小自乗誤差法とビタビ復号を組み合わせた場合では、軟判定レベル数の増加と共にビタビ復号の効果が支配的となり、その復合効果は減少する。 4.本方式の効果は、干渉波が大きいほど顕著となる。 5.ビタビ復号器において、実現の容易な線形増加のメトリックを用いても特性の劣化は少い。 6.フェージング等で受信レベルが変動する場合には、判定しきい値を適応型にする必要がある。 次に、本方式の機能をプログラムで作成し、乱数を発生させることによりシミュレーションを行い、理論解析の妥当性を確認した。 更に、再生中継衛星システムに適した交換方式並びに伝送プロトコルについても理論的に検討を行った。
|