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1986 年度 実績報告書

上位レベルプロトコルを考慮した放送形計算機網の性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 61550240
研究機関名古屋工業大学

研究代表者

田坂 修二  名古屋工大, 工学部, 助教授 (80110261)

研究分担者 高橋 健一  名古屋工業大学, 工学部, 助手 (10126922)
和田 幸一  名古屋工業大学, 工学部, 講師 (90167198)
キーワード放送形チャネル / 衛星パケット通信網 / ローカルエリアネットワーク / CSMA / CD / アロハ形予約 / 多元接続プロトコル / 上位レベルプロトコル / 送達確認 / ACK / 性能評価 / スループット / 平均パケット遅延
研究概要

本年度の研究実積は、裏面11.に記した三つの論文の内容に大別される。まず、上位レベルプロトコルを考慮した性能評価を本格的に行う準備として、各端末が複数パケット分のバッファを持つCSMA/CD(buffered CSMA/CD)システムについて検討した。二つのキャリアセンス方式(slotted nonpersistentとslotted 1-persistent)と二つのパケット送出方式(ゲート式と制限式)との組み合せによって得られる四つのパケット送信方式の性能を解析し、そのスループット・平均パケット遅延トレイドオフ特性を比較した。この研究は、送達確認,フロー制御,コネクション設定・解放及び多重化などの上位レベルプロトコルの機能をモデル化する際の基礎として役に立つものである。この研究内容は、電子通信学会論文誌に論文として掲載されている。
次に、slotted 1-persistent CSMA/CDシステムにおける送達確認(ACK)機能のモデル化とACKトラヒックがシステム性能に及ぼす影響とについて検討した。特に、システム性能が、ACKとデータパケット長との比やデータパケット伝送時間とチャネル伝搬遅延との比などのシステムパラメータにどのように依存するかについて調べた。本研究は、従来の研究では考慮に入れられていなかったデータトラヒックとACKトラヒックとの相関を解析モデルに反映したところに特徴がある。この研究内容は、IEEE世界電気通信会議(GLOBECOM)において発表された。
最後に、アロハ形予約プロトコル(スロット付アロハ予約チャネルを持つ予約プロトコル)を用いた衛星パケット通信網におけるACKトラヒックの解析を行った。この研究は、電子通信学会通信部門全国大会で発表された。このアロハ形予約プロトコルに関する研究は、現在も継続しており、昭和62年度中には更に発展させる予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 石川浩,田坂修二: 電子通信学会論文誌(B). J69-B. 1665-1675 (1986)

  • [文献書誌] Shuju Tasaka: Conference Record of IEEE Global Telecommunications Conference(GLOBECOM). 3. 1774-1780 (1986)

  • [文献書誌] 深谷和義,田坂修二,高橋健一: 昭和61年度電子通信学会通信部門全国大会講演論文集. 分冊1. 1-97 (1986)

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公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

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