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1987 年度 研究成果報告書概要

聴覚情報の動的知覚およびその処理メカニズムに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550246
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子通信系統工学
研究機関熊本大学

研究代表者

江端 正直  熊本大学, 工学部, 教授 (40005319)

研究分担者 奥田 襄介  九州東海大学, 工学部, 教授 (70040342)
上田 裕市  熊本大学, 工学部, 助手 (00141961)
宇佐川 毅  熊本大学, 工学部, 助手 (30160229)
園田 頼信  熊本大学, 工学部, 教授 (70037836)
研究期間 (年度) 1986 – 1987
キーワードピッチ知覚 / AM音 / 3成分複合音 / 弁別限 / ピッチシフト / 短期記憶 / 注意力 / 疲労効果
研究概要

第5, 6, 7次高調波から成る3成分複合音(AM音)のピッチ知覚に関する実験を行い, 次のような知覚を得た.
1.AM音の変調周波数を変えると, 変調波に対応するピッチ変動が知覚されるが, 搬送波の周波数を変えても系統的なピッチ変化は感じられない.
2.AM音の提示前に1000Hz近くの93dB純音を疲労刺激として1分間提示すると, 人によっては系統的なピッチシフトが観察された. この場合, 全くピッチシフトの感じられない被験者は純音の疲労実験でもピッチシフトが観察されなかった.
3.AM音のピッチ弁別実験を行い, 継続時間とピッチ弁別限の関係を求めた. その結果, 継続時間の減少に伴う弁別限増加の割合は, 純音の場合よりもAM音の方が小さいことがわかった. これがピッチの相違によるものか, あるいは, 構成分の波数の相違によるものかは不明で, 今後検討する予定である. またピッチ弁別における注意力の役割についても検討した.
その結果, 刺激音の生起がランダムで注意が集中できないと, わずかではあるが弁別限が大きくなる. これは, データを詳細に検討すると, 精神測定関数の傾斜がゆるやかになることがわかった. さらに騒音中から音声を聴取する場合の注意力の役割についても検討し, 注意を分散することによって理解力が半分以下に落ちることがわかった. また, 多数の音声から特定の音声のみを選選択に聴取する聴覚系のメカニズムについても考察している.

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公開日: 1989-03-30  

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