研究課題/領域番号 |
61550350
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
太田 秀樹 金沢大, 工学部, 教授 (80026187)
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研究分担者 |
飯塚 敦 京都大学, 工学部, 助手 (40184361)
松本 樹典 金沢大学, 工学部, 助手 (10143877)
西田 義親 金沢大学, 工学部, 教授 (60019693)
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キーワード | 非排水強度 / 異方性 / 破壊問題 / 極限定理 / 安定解折 |
研究概要 |
常盤自動車道谷内原地区から採取された軟弱粘土に初期地盤内応力をかけなおして再圧密し、それをせん断方向およびせん断角度をかえて直接等体積せん断に供した。その結果すでに応力誘導異方性に関する理論から予想されていたように顕著な強度の異方性が実験的に確認され、その異方性が理論からの予想と定量的に一致していることがわかった。これによりせん断方向やせん断試験方法による非排水強度の違いに関する実験的研究の半分が完了した。 粘性項の利用による破壊問題解析用FEMプログラムの作成は完了し、2,3の例に対しその適用性を検討した。その結果きわめて満足すべき結果が得られたので現在土木学会論文集に2編投稿中である。 極限定理による地盤の破壊荷重の上下界値と極限つりあい法にもとずく慣用的な安定計算法との理論的関係に関する研究をとり行なったところ、これら3者の間に大変興味深い相互関係があることが明らかになってきた。さらに細部にわたって検討を加えたのち適当なかたちで成果のとりまとめを行なう予定である。 以上実験・数値解析および理論の3面にわたって予定通りの進捗を示しており、次年度での完結に向って重大な支障はないものと考えられる。
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