研究課題/領域番号 |
61550385
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
交通工学・国土計画
|
研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
高田 弘 佐賀大学, 理工学部, 教授 (20044505)
|
研究分担者 |
田上 博 佐賀大学, 理工学部, 教務職員
清田 勝 佐賀大学, 理工学部, 助手 (40153241)
岩尾 雄四郎 佐賀大学, 理工学部, 助教授 (80039289)
TANOUE Hiroshi Assistant, F.S.E., Saga Univ.
|
研究期間 (年度) |
1986 – 1987
|
キーワード | 都市交通 / OD交通予測 / 駐車場 / シミュレーション / 住民意識 |
研究概要 |
2ケ年間にわたる研究成果の概要は次のとうりである。 1.街路交通に対する住民の迷惑・危険意識 沿道住民のアンケート結果より、騒音や振動に関する迷惑意識は4車線道路以上で大きく、特に歩道設置の有無、交通量や混雑度、大型車混入率によって左右されることが判った。また幅員の狭い道路では危険識が強く、歩道と交通量の寄与度は特に大である。 2.狭い地区におけるOD分布交通量の測定 都市の狭い地区でこれに関連したOD交通量の分布パターンを調べるにはプレートナンバー法がかなり有効であり、ODパターンのみでなく、走行経路や交差点交通についても十分な精度で分析、予測することが可能である。 3.都心部における駐車実態 地方都心部の駐車場利用は週日による変動が大きく、佐賀市の調査結果によると休日以外は40%程度の利用率で、半数以上の駐車スペースが通勤用に使われており、駐車時間や歩行距離についても有用な調査結果が得られた。 4.駐車場配置に関するコンピュータシミュレーション 都心部駐車場配置の効率性と影響度を評価するためのシミュレーションプログラムを開発し、佐賀市都心部の実際のデータに適用してその有用性を確かめることができた。 5.地方都市自動車交通の適正限界について 地方都市交通の適正限界を規定するには、住民の迷惑・危険意識の許容限界を定めることによって各リンクの環境容量を設定し、予め実測した当該地区のODパターンと街路網の構成から、各リンクの交通量をこの範囲内に抑えるための規制措置、特に都心部における駐車場の規模と配置を再検討する必要がある。
|