研究概要 |
1.ビデオ解析(1)トンネル内交通流のビデオ解析;トンネル取付部および内部の10ヶ所に設置されたビデオカメラからの録画ビデオテープを再生し、すでに解析が完了しているピークおよびピーク直前の各1時間の解析に加えて、オフピークの1時間分について、車線別に5分間交通量と平均走行速度を計測し、これまでの解析結果と合わせて回帰分析を加え、シミュレーションモデル中の速度演過程に用いる基本式を定めた。回帰分析の結果得られた決定係数はほとんど0.8以上で良好な回帰式が得られた。また知覚交能時間の推定も試みた。 (2)トンネル抗口の交通解析;5月,8月および10月の週日各5日間にわたってビデオ撮影を実施し、交通容量の推定を試み、8月中の帰省交通において容量の低下現象があることを確かめた。 2.シミュレーションモデルの構成とプログラミング モデルの構成と演算論理およびプログラミングについてはほぼ完了し、渋滞,非渋滞の時間帯別にシミュレーションを実行した。シミュレーション結果に基づいた平均走行速度は、ビデオ解析の結果とかなり一致しているが、渋滞発生時間帯において、追従制動が多少過大に現れる傾向が見られ追従理論の適用部分に改善を施す必要がある。またモデル出力として個々の車両の走行軌跡を打ちだすまでにはいたっていない。
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