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1988 年度 実績報告書

潜熱蓄熱壁面による室内温熱環境の向上と冷暖房用エネルギー消費量削減の研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550426
研究機関東京電機大学

研究代表者

射場本 忠彦  東京電機大学, 工学部, 助教授 (00168486)

研究分担者 井上 隆  東京大学, 工学部, 助手 (30151608)
キーワード室内温熱環境 / 潜熱蓄熱 / 冷暖房 / エネルギーコスト
研究概要

室内温熱環境の向上を計りつつ、冷暖房用エネルギー消費量(コスト)の削減を計るため、対流およびふく射による熱供給の両形態を併用した室内放熱方式を提案し、その実験およびシミュレーションによるフィージィビリティースタディーを行なっている。
本年度は、潜熱蓄熱壁面に見立てた潜熱蓄熱材をサンドウィッチした面積約2m^2の放熱パネルと、床天井方向に移動可能な吹き出しスリット+可変風向装置(冷房時)を付加した室内放熱装置に、それぞれに供給温度が段階的に異なった冷水(冷房時)あるいは温水(暖房時)を供給し、室内気温と壁面温度分布など室内熱環境の形成状況や、冷暖房効果と投入エネルギー量を把握する実験を行うと共に、シミュレーションによりエネルギーコスト削減の可能性を検討した。また、室内環境の制御目標として、単に室内気温をセンスし放熱状態を制御する通常の冷暖房方式に対し、室内気温、ふく射温度、室内風速、室内気温(一部)、人体の作業量、および着衣量を総合的に勘案した温感指標群であるTf温、PMV、ET^*を温感計器により直接計測し、その出力から中立温感を目標にした放熱制御を試みた。これらは、昼間の冷暖房〔対流+輻射〕効果の向上と、睡眠時のドラフト感を排除する冷暖房〔(輻射+自然対流)+夜間電力による蓄熱〕方式の試みであるが、放熱方式については温感的にも、エネルギー的にも通常方式によるものよりも概ね良い効果が得られている。しかし、潜熱蓄熱材の相変化が所望したような結果となっておらず、実験のやり方への反省も含めて、コスト増と快適快感増大の価値評価などと共に問題として残されている。〔潜熱蓄熱材は、いくつかの企業からサンプル販売されているものの、本研究のような相転移温度が常温で、移動熱量あるいは温度差が小さな領域での利用には不明な点がまだ多い。〕

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 射場本忠彦 他: 空気調和・衛生工学会 学術講演会・講演論文集. 221-224 (1987)

  • [文献書誌] 射場本忠彦 他: 空気調和・衛生工学会 学術講演会・講演論文集. (1989)

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公開日: 1990-03-20   更新日: 2016-04-21  

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