研究概要 |
本研究は, 従来の給排水負荷設計法および配管設計法が静的かつ定常的で略算法に近かった点に着目し, より精度の高い設計法が求められている現状に対応するため, 動的な検討を試みたものである. 研究は2年度にわたり, 第1年度は次の4点について検討した. 1.既存調査資料のデータ処理による基礎データの整備 2.圧力変動を考慮した水使用のコンピュータシミュレーション 3.配管モデルによる同時使用の瞬時負荷の測定 4.ホテル及び事務所ビルの器具及び水使用実態調査 また, 第2年度は次の3点について検討した. 1.ホテル及び事務所ビルの器具及び水使用実態調査の追加 2.データの収録・転送・解析の方法の検討及びプログラムの開発 3.研究成果のとりまとめ 以上2年間の研究を通して, 衛生器具の配置による瞬時負荷の発生への影響について, かねて検討してきた事項の裏づけとしてデータ収集と解析を行うとともに負荷設計及び配管設計のあり方について検討した. これらの成果については今後学会発表等により公表していく予定である.
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