研究概要 |
今年度の計画の骨子は、以下のとおりである。 1.作成リストのチェック 2.収集済みの図書,論文,マイクロフィルムの整理 3.国内の大学,図書館の関連文献調査 4.必要文献の海外発注 こうした作業を通して、1シート1建築書という形での整理がかなり進行し、目下、Gファイル(B5版,厚さ5cm)が10巻あまりになり、それらの分析に入っているところである。またそれ以外の文献コピーも収集整理が進行中であるが、ようやく予定していた3分の1程度が完了したというのが今年度の実績である。 建築書のマイクロフィルムについては、思いがけなく、まとまったものとして、アメリカのジョン・ホブキンス大学図書館所蔵のフォーラー建築コレクションが一括して入手できたのが幸いであった。しかし、その支払い並びに焼付のための研究費が大幅に不足しているのが、目下、解決すべき問題点である。 なお、最終的な報告書の形式・内容について検討に入ったが、細部の詰めがまだ不充分であり、その企画はこれからの課題として次年度にまわされた。何ぶんにもかなり煩雑な作業を必要とし、かつ思いのほか不確かな情報が少なくない、というのが現状である。しかし順序立てて行なわれる作業を通じて出来上がるであろう成果物については、必ずや、最も精度が高く、有益なものになると確信する。
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