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1986 年度 実績報告書

微粉体の湿式慣性力分級装置に関する工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 61550464
研究機関東京大学

研究代表者

岡屋 克則  東大, 工学部, 助手 (80134493)

研究分担者 野中 道郎  東京大学, 工学部, 助手 (70010981)
岡野 靖彦  東京大学, 工学部, 助教授 (30011092)
井上 外志雄  東京大学, 工学部, 教授 (80010742)
キーワード分級 / 分級機 / 原理 / 慣性力 / 流れ / シミュレーション / 微粒子 / 湿式
研究概要

流体中の微粒子を分級するには、従来より遠心沈降の原理に基づいた装置が最もよく用いられている。乾式分級では最近になって慣性力を利用した分級機もあるが、湿式では慣性力分級はおこなわれていない。これは、液体中では粒子の停止距離が短いためであり、また慣性力で分離された粒子が再び液体に同伴されて運び去られてしまう可能性が強いためである。しかしながら乾式分級ではこのような問題点が少ないために流れ場の設計が充分におこなわれているとは言えない。また乾式ではレイノルズ数が大きいために強い乱流場での分級となり、乱流拡散の問題がある。一方、微粉体を取り扱うプロセスの中には、できれば液体中での分級をしたい場合も多い。
本研究では、旋回を伴った急激な反転上昇流場での湿式分級を検討しており、比較的容易に従来の分級機並の性能を得ることができた。湿式で慣性力分級をおこなうために最も重要な点は流れ場の設計である。本研究では、二重管の外簡を降下したスラリーが内簡の先端で急激に反転上昇する流れ場を使っている。分級性能は流速や管径などにも依存しているが、分級空間での流れの安定性が重要な因子となっている。そのために、分級部の形状に工夫をし、またわずかにひねりを加えることによって安定した流れを使っている。つまりスラリー供給側の流れを旋回させることによって中心軸に対称な流れを安定化させられることがわかった。
マイコンによる三次元流れのシミュレーションが現存進行中である。このシミュレーションは本研究の流れ場の検討に役立つとともに、従来は困難であったマイコンによる流れのシミュレーションの実現を証明することにもなる。

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公開日: 1988-11-10   更新日: 2016-04-21  

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