昭和63年度は本研究期間の最終年にあたる。当初の計画に従って、本年は次の研究を行った。 1.非焼成ペレット中水分の乾燥で伝熱解析 非焼成ペレット中に含まれている付着水および結晶水の乾燥実験を等温および非等温条件下で行い、乾燥の挙動を数学的にモデルで解析し、水分の除去に必要な熱エネルギーの評価を行った。 2.シャウト炉による還元のエネルギー評価 シャフト炉による酸化鉄ペレットの還元実験で得られたデータに基づき、エクセルギー解析の手法によりエネルギー計算を行った。 3.ペレット製造および焼成プロセスのエネルギー評価 還元鉄製造プロセスの中でシャフト炉以外のペレット製造プロセス、焼成プロセス、養生プロセス、セメント製造プロセスなどのエネルギー評価を公表されているデータに基づいて行った。 4.還元鉄製造プロセス全体のエネルギー評価 前記2および3の結果から、還元鉄製造プロセス全体のエネルギー評価を非焼成プロセスと焼成プロセスに区別して行い、両者の比較検討を行った。 5.まとめ 過去3年間で得られた結果をとりまとめ、研究報告書を作成した。
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