1.以下の三成分系固溶体の正方晶領域における組成変動範囲の定量法を開発した。 (1)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3 (2)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Ta_<2/3>)_y}O_3 (3)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Co_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3 (4)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/2>W_<v2>)_y}O_3 2.Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3の三方晶領域における組成変動の定量法を開発した。 3.Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Ta_<2/3>)_y}O_3について、組成変動定量法の信頼性を検討した。次の知見が得られた。 (1)この方法により、正しい組成変動範囲を見積ることができる。 (2)組成の分布が対称的であると仮定すると中心組成がずれない。 4.噴霧熱分解法によるPb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3の合成に試みた。次の知見が得られた。 (1)反応性に優れていた。 (2)小さな組成変動が認められた。 5.有機キレート試薬を用いて以下の固溶体を合成した。 (1)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3 (2)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/2>W_<v2>)_y}O_3 (3)Pb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Co_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3 6.5の固溶体の反応過程、組成変動を検討した。 7.新しい方法で合成されたPb{(ZrxTi1-x)_<1-y>(Mg_<1/3>Nb_<2/3>)_y}O_3の圧電特性を検討した。その結果、大きな電気一機械結合係数を示すことが判った。
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