• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1986 年度 実績報告書

固体高分子電解質燃料電池用材料中の気体の透過

研究課題

研究課題/領域番号 61550591
研究機関京都大学

研究代表者

小久見 善八  京大, 工学部, 助教授 (60110764)

キーワード燃料電池 / SPE / ガス透過 / プラズマ重合 / ナフィオン
研究概要

固体高分子電解質燃料電池の材料として用いられるペルフルオロカチオン交換膜ナフィオン中の酸素と水素の透過を、ナフィオンの含水率を変えて測定した結果、これらのガスのナフィオン中の拡散定数は含水率には依存しないことがわかった。その結果、気体の透過経路がナフィオンの疎水性領域にあることがわかった。そこで、疎水性の強いテトラアルキルアンモニウムイオンを対イオンとしたところ、その拡散経路が妨害され、拡散定数の値が小さくなった。さらに、極性の低い溶媒の影響を調べるために、両面に白金を結合させたSPE電極を作製し、一方で酸素を発生させ、残る一方でナフィオン中を透過してくる酸素を検出した。その結果、透過曲線はほぼ理論曲線に一致するが、透過速度は非常に速くなるという異常現象が見出された。これにつき、ナフィオン中の透過へのパーコレーション理論の適用、および、ガス発生電極における過飽和現象の二つの観点から考察を進めている。ナフィオン中の気体の透過を抑制するために、プラズマ処理を考えている。そのため、フッ素系のイオン交換性薄膜のプラズマ重合による作製を行っている。購入した琢磨器を用いて研磨した金属基板上の高周波プラズマにより重合物薄膜を作製した。その膜をFT-IRにより観察し、イオン交換基が膜内に導入されていることを見出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Z.Ogumi;T.Kuroe;Z.Takehara: Journal of Electrochemical Society.

URL: 

公開日: 1988-11-09   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi